つづき
私は車内で地震のことをたずね、そこで初めて震源地や震度、津波の被害について知りました。
そして既に、仙台市の海岸付近のある地域で、遺体が300人近く見つかったと聞かされ、耳を疑いました。
そこは私が以前通っていた乗馬クラブがある場所だったのです。
クラブの人達や馬は皆死んでしまったんだろうか?
まさか、ウチは…?
想像だにしない事態に、、不安と焦りでいっぱいになってしまいました。
運転している方には、とりあえず避難所に行く方が安全だと勧められたものの、両親が心配なため、可能な範囲で家の近くまで送ってもらうことにしました。
しかし、真っ暗な農道を進んで行くと周囲の田んぼが水に浸かっているのが分かり、ついには道も冠水して前進不可能に。歩いても行ける状況ではないため、仕方なく最寄りの避難所で降ろしてもらいました。
その頃にはもう夜中の0時近くになっており、明日に備えてとりあえず眠ることに。
仕事帰りで何も持たない私は、体育館の体操マットの上に丸まってただ横になるしかありません。
ストーブは離れた場所に一つだけ。足をさすりながら一睡もできないまま夜をやり過ごしました。
翌朝。
新聞の号外には想像を絶する光景の数々。
私が良く知る場所が津波に飲み込まれる瞬間の写真を目にした時には、思わず泣いてしまいました。
つづく
追伸。
桃ねこさん、こちらは今大変なことになってます。
でもまだそちらには行かないことになったので、
もうちょっとこっちで頑張ってみます。
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