前回に引き続き、福島沿岸部の様子です。
たまに 「まだ復旧してないところもあるんですね」と言われますが、
むしろ「復旧してるところってどこ?」って感じですよ、実際は。
主要な町の主要な施設などは仮復旧してても、
それ以外のほとんどの沿岸部は野ざらし状態だと思います。
私が見てきた沿岸部も、ひたすら延々と、こんな光景ですから。

駅の跡。手前に黄色い点字ブロックがあるのわかります?

家屋の2階部分だけが、変なとこに乗っかったままの状態です。

集落跡。車も放置されたまんまです。

消滅した海辺の町は、いったいどれだけあるのか・・・。

もう、ここがどこだかわからないほど。
この交差点だけが、この集落の唯一の痕跡です。
この中央部は道路跡で、右側には延々と松林が続いてました。

これって、中身はコンクリートじゃなくて土だったんですね。

仮堤防さえないんですけど・・・。

漁港の施設跡。解体とかしないんでしょうかねぇ。
荒野がフィールド(?)のセッキー。
被災地を回ってると、行く先々でセキレイがいるんですよね。
どこからともなくフワ~ッと飛んできて、人の目の前に降りるんです。
で、お尻フリフリしながら私の前を歩き回る。
何の音もない、気配もない、誰もいない町(跡に)一人で立ってると、
この世に自分しかいないみたいで怖いくらいなんですが、
コイツがいてくれると、ちょっとホッとします。
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