これは、モンゴルの写真です。
以前、2度ほど旅行で訪れたことがあるんですが、
大好きな国の一つです。
遊牧民のライフスタイルには、とても感銘をうけました。
目の前で生きている羊を捌くところも見ました。
普段、何気なく使っている 「 いただきます 」 の言葉の意味を
この時初めて思い知ったような気がします。
そして、生きることと同時に “死” についても考えさせられました。
そのきっかけが “鳥葬” です。
鳥葬とは死者の葬り方の一つで、
遺体を鳥に食べてもらうという方法です。
昔は普通に行われていたらしく、
遊牧民出身の現地ガイドさんが、話して聞かせてくれました。
彼は幼い頃に母親を亡くし、
その遺体をある場所に置いてきたんだそうです。
鳥葬なので、燃やすでも埋めるでもなく、そのまま放置。
父親に 「 後ろを振り返るな 」 と言われ、
その場所を後にしたそうです。
その情景を想像してみたら、とても切なくなりました。
その後は誰が見届けるわけでもなく、全ては自然任せ。
私、宗教的な意味とか、正しいことは全くわからないのですが、
勝手にこう解釈しています。
人間は生きている間、色んな生き物に命を頂いている。
だから、死ぬ時は自分が誰かに命を与える。
そうやって自然は存続し、命も継承されていく・・・と。
そう考えれば、「死」 とは別れではないのかもしれません。
昨夜は、白鳥の夢を見ました。
もう旅立って会えないと思ってたら、実は家の近くにいた・・・という内容。
この世では会えない人達も、案外、近くにいるのかも。
現世の苦しみや悲しみから解放され、
鳥の姿をして、大好きな人のそばを飛び回ってるのかなぁ。