先月訪れた際の南三陸町と女川町の写真をアップします。
まず女川町。
町が消えて更地になっている光景は、どの沿岸部も同じですが、
ちょっと衝撃的なのがコレ。
コンクリートの建物がゴロンと転がってるんです。
津波の威力を後世に伝えるために保存を望む意見と、
「復興の妨げになる」 「辛い記憶が蘇る」など、
反対意見も多く、とりあえずは現状維持になっているようです。
続いて、南三陸町。
すっかり有名になった、元は防災庁舎のこの建物。(写真2枚目)
若い女性職員が、最期まで防災無線で避難を呼びかけていた所です。
巡礼地というか、観光スポットと化していて、
観光バスで来る団体も多く、訪問者が途絶えません。
周囲には何もないから、結局私もここへ来てしまいまいた。
ここでは42名の方が死亡・行方不明になっており、
建物の保存・解体を巡っては遺族間でも意見が割れたようです。
議論を重ねた末、結局建物は解体することに決まりました。
ただ、町長が当時の避難誘導を巡って一部の遺族に訴えられたのと、
保存の声も根強いため、現在は保留になってます。
私自身は、やはり何かしら形として残すべきとは思うんですが、
デリケートで難しい問題です・・・。
それにしても、町がいくつ消えようと自然は変わらないですね。
あんな悲劇の後でさえ、やっぱり三陸の海はキレイでした。
またあらためて訪れたいと思いました。
来年も各地の復興の過程を見つめていきたいです。