ちょっと季節が逆戻りしますが、今年のお盆頃に撮った写真です。
ここは 「深沼海水浴場」 という名前なんですが、
この地区一帯を「荒浜」と言い、
ニュース等で「仙台市荒浜」というのはこの辺りのことです。
市中心部からも近く、海水浴客の多い県内有数のビーチでした。
今は荒れ果てたまま、立派な慰霊碑だけが建っています。
このビーチを背にして、反対側の西の方を見た様子が下の写真。
遠くの方に薄っすら見えるビル群が仙台市の中心部です。
ここからちょっと車で走るともう別世界。
沿岸部の景色は幻なんじゃないか、全ては夢だったんじゃないか、
未だにそんな錯覚を覚えます。
ここには多くの家があり、多くの人の生活がありましたが、
雑草だらけの荒野に残っているのは、小学校の校舎くらい。
なので一際、この看板と黄色のハンカチが目だってます。
土地への想いというのは、簡単に割り切れるものじゃないですよね。
元々は東京生まれだからか
若い頃はあまり土地への執着がなかった私ですが、
年々、特に鳥を見るようになってからは地元への愛着が湧き、
震災によってその意識が決定的になった気がします。
夕べも久々に大き目の地震があってちょっと焦りましたが、
もうこれ以上、地元を壊さないでくれ~と願うばかりです。